パリの真ん中に動物園がある。動物園、植物園、博物館が集まった結構広い場所。動物園としての規模は小さいもので、横浜の野毛山動物園より小さいだろう。動物の種類自体もそれほど多くなく、目をひくものでもオランウータンと、ヒョウくらい。とてもこじんまりとした動物園だ。しかし動物園自体が庭園のようで、動物の小屋や、爬虫類館のような室内展示の建築物自体が重みがあって、思った以上に楽しめる。アフリカの鳥を見せるスペースなど、巨大な鳥かごの中に池があって、何種類もの鳥たちが放されている中を散策路のように入っていくようになっている。個人的には爬虫類館の入り口のドアがお気に入りだ。爬虫類の展示されている箱などもいい感じの無垢の木材で作られていて、ガラスケースの金具などもたまらない。子供は動物に大喜びだが大人もそれなりに楽しめる。実際大人だけできている人もいた。ワニ小屋の横にベンチがあるのだが、なぜだかそこに体格のいい黒人女性がデーンと横になって寝ていたのには驚いた。「あれ、この人も爬虫類?」
動物園を出て、植物園をゆっくり散歩し、園内の片隅にある古風なメリーゴーランドに子供を載せたりしているうちに入ろうとしていた古生物館の入場時間が終わってしまった。そのうち機会があればまた。