今日こそと思って行った時に限ってまたもや閉まっている。もうお馴染になってしまった。なぜか2階だけ開いてない。10時半まで待たされる。できれば今日は一気にと思っていたのに。今日はおとといとメディウムを少し変えてみた。ブラックオイルがサラサラし過ぎたため、サンシックンドリンシードに切り替えた。そこにダンマルニスを加えたもので試しにシルバーホワイトを練ってみる。粘りはでたが、ちょっと硬くなりすぎて筆が動かしにくいうえ、筆跡が崩れすぎる。ブラックオイルを少量加えることで筆さばきと可塑性を取り戻させる。今日実際に描いてみると、まだかなり重いようだ。ダンマルニスを加えることで、テレピンが飛んだ後、絵の具の動きが止まり、次の絵の具をのせたときに下の層と混ざりにくくなるため濁りが少なくなる代わりに、べたつきが強くて作業がしにくくなるというマイナス面が出る。滑らかにしようとテレピンを使うと今度は今までの絵の具層を溶かしてムラになる。軽やかに筆が動き、しかも画面にピタッとくっついてくれるような画溶液の状態。もう少し考えたほうがよさそうだ。1日目よりはマチエールにしても色の濁りの少なさにしても多少改善はしたものの、これもちょっとコローとは違いそうだ。結局もたついた分、作業はごく部分的な進め方になった。実物はもっと全体を勢い良く進めたはずなのだが。…ところでコローの場合、レンブラントの絵を見た印象と違い、勢いよく絵の具を延ばして使う際にはテレピンを使っているように思える。
作業後、またバスティーユに向かった。先日行った骨董市の会場の反対側にいつも市が出ている。確かここに市が出るのは決まった曜日だけだと思っていたのだが、一部常設のものがあるのか、それとも期間限定なのかはよく分からないが、規模はさほど大きくないものの、アフリカのものやら、ロシアのマトリョーシカやら、いろんな国の出店が出ていておもしろい。気になっていたのはカバンの店。モロッコって言ってたっけ。革のカバンを売っている。その場でも作っているみたいだ。たぶん厳選された皮ではなく、作りも結構粗そうだが、いかにも革の質感が丸出しで、ごつくて、新品なのにすでに骨董品のようだ。何度か通りかかって気になっていた。つい先日旅行用にと買った安いスポーツバッグが1カ月もたたずに破れてしまい、(フランスのものってそんなもんだ。洋服なんて買ってきた翌日に破れることもあるし、シーツは数か月で穴が開く。)もうちょっとしっかりしたものを買いたかったので思い切って買ってみた。小3の息子が丸くなってすっぽり入ってしまうほどの大きなカバン。(実際息子は中に入って遊んでいた。)値段を聞くと180ユーロ。(19000円くらい)ラクダの皮とか言っていた。買ったものはどうかわからない。デパートで革のカバンと言ったら結構な値段だったと思うので(凄過ぎてほとんどまじめに値段を見ていないのではっきりとは分からないが。)これなら手が届かないわけではないと思ったが、値切ってみたら160ユーロまで負けてくれた。これ、安いのかな ?高いのかな ?結構気に入っているけど。今は3日で壊れたなんて事にならないことを望むばかり。