コローのスピードで描くことをあきらめじっくり腰を据えて描くことにしたわけだが、じっくり観てみると、実際は思った以上に時間がかかっているかもしれないと思えてきた。ほとんど殴り描きのように描かれた部分も観察すると数回の工程で描かれていたりする。ウエット・イン・ウエットで一発決め。というようにはいかないようだ。色の重なりの部分はそれだとどうしてもグズグズに混ざってしまい、歯切れのいい感じにはならない。…とはいえ、毎日現場に通い詰め、何週間もかけて描かれたものではない。せいぜい4,5回で仕上げ、というところか。どちらにしても、オリジナルの筆の勢いを殺さないで原画らしくしていくことは大変な作業だ。ちょっと最近寝不足気味。今日もここまで。…とりあえず、原画との部分比較でも載せとこうか。