ルーブル美術館から出て3分ほど歩いたところにあるCafé Le Musset。模写の帰りによく入っていた店だ。仕事が終わった後、そろそろ昼ごはんの混雑が終わる2時頃(こちらではたいがい昼飯時は1時から2時あたり。)に入って、30分か1時間か、ゆっくり食べながらその日の作業について気付いたことをメモしたり、中にいる客たちをスケッチしたりして過ごしていた。ちゃんと食べたら高くつくのでたいがい一番安いサンドイッチ(サンドイッチにも高いの安いのいろいろある。)とCafé Crèmeを頼む。いつもだいたい同じ時間に、似たような席で食べるので、なんとなく顔見知りのウエイターもできてくる。
昨日たまたまお昼時そのCaféのあたりを通ったので、久しぶりに入った。するとよく見るウエイターが目の前にいる。背が高いのだが、体に似合わず高いソフトな声で「Bonjour!」と声をかける、その声が特徴的な人。「その席にどうぞ。」と案内してくれたあと、通常はメニューを持ってくるのだが、こちらの顔を見るなり「えーと、Café Crèmeとサンドイッチrillettesかい?」と、先に注文を当てられてしまう。もう1カ月くらい行ってなかったのに。…お見事。思わず今日はチップを置いて出た。