帰国後最初の作品発表は大阪の画廊大千での「第十章 先達の作家たち ポン・デザール展」。…今週から始まる。
昨日作品を送った。描いたのは私が住んでいたブローニュからそう遠くないところにあるミラボー橋。まだ朝早い時間のミラボー橋を逆光に近い場所から描いたもの。逆光に浮かび上がる鉄の橋の重々しい存在感と朝の光に軽やかにきらめく川の水の対比の美しさに打たれて描いたものだ。描きはじめたのは去年。それを向こうでは完成させられずに昨日ようやく描きあげた。パネルに雁皮紙を貼り、鉛筆、水彩、コンテで描いたもの。
今回は額縁を新しいタイプのものにした。最近よく頼んでいる並木木工所に依頼して、とりあえず簡単な図面を描き、イメージを伝える。今回の作品はパネルに描いたものなので箱縁にすることにした。木の材質感を生かしたもので、できるだけ余計な装飾を省き、シャープでシンプルなもの。色見本として、家にあった古い床板を渡す。そうして出来上がったのが今回の額。思った以上にいいものを作ってくれた。鉛筆の黒はかなり強く描いても真っ黒にはならない。グレーの印象。その色と額縁の色がちょうどいい具合に響きあっている。(写真はちょっと額縁のグレーが実際より茶系に出てしまっている。)
近く”Works”のほうにも掲載するつもりなので、こちらでは部分写真と、額入りの写真のみとしておく。…ところで”Works”のほうをしばらくいじってなかったのでやり方を忘れてしまった。うまくできるだろうか…。