秋の話ではない。たった今の話。横浜に住んでいるときは春にも落葉する木があるなんて知らなかった。常緑樹の中には春の新芽の芽吹くときに古い葉を落とすものがあるということを。我が家の南側にそそり立つ高さ30メートル近いお隣の防風林…常緑樹がこの時期一斉に葉を落とす。すごい日はまるで雪でも降るようにさらさら音を立てて降ってくる。そんなわけでうちの雨どいは年に2度、掃除しないと詰まってしまう。今年ももう少ししたらまた屋根に上らなければならないんだろうなあ…。
存在の美学でここ数日は制作のほうは遅れ気味。しかし遊んでいたわけではない。午前や、夜帰ってきた後の短い時間を利用して下地作業が続いていた。適当な乾き時間が必要なので都合がよい。夜、5.5mm厚のベニヤを木枠の裏にボンドで貼って画集などをのせ圧をかけておく。翌日の午前中、はみ出た縁にカンナがけし、前膠を塗布する。夜帰ってきてから膠で布(最近は綿布を使っている。)を張る。翌日へらで白亜地を塗布、さらに翌日サンドペーパーがけ。…という具合。先ほどそのサンドペーパーがけをした。さらに仕上げに水を与えた刷毛で軽く表面をなでる。そうすることでちょうどいい具合のマットでフラットな表面になる。今回は6枚並行して作った。うち、塗料が足りなくなって5枚が完成。作るときは1枚だけでは材料、時間共に無駄が出るのでストックのなくなったサイズなど、適当に何枚かまとめて作るようにしている。描こうと思ってから作るのでは時間のロスが大きい。とにかく、今は次に向けて一刻も早く作業に入らなくては。締め切りだけは次々迫ってくる。