金環日食

日本全国みんなが見ていたことと思うがもちろんうちも同じ。予報は曇りだったので起きた時は無理かなと思っていたがうまい具合にはずれてくれたおかげでしっかり太陽が顔をのぞかせてくれた。ちょうど金環日食のタイミングが小学校の登校時間と重なっていたため、上に気を取られて車との事故など起こらぬようにとの配慮から、息子の学校は今日はいつもより30分遅れての登校だった。学校によっていろいろらしく、ほかの学校ではむしろ早めに登校させてみんなで一緒に日食観察をするところもあったようだ。6時半ごろ、起きてテレビをつけてみると既に日食は始まっていた。観察用のメガネは買おうと思ったがすでに店頭には見当たらず、あっても双眼鏡型の高いものばかり。結局買わないでいたが、昨日になって少し後悔、下敷きなどはあまり良くないとのことだったが、もう少しましなものはないかとあれこれ探し、急きょ、明治のハイレモンの包み紙とでもいうのか、金属光沢だがよく見るとわずかに光を通す素材…を2重にして代用品を作った。それが果たしてどれだけ安全かは不明だが、一応クリヤーとまではいかないものの、ある程度観察には十分なものとなった。7時をまわり、半分以上太陽が隠れると、次第にあたりも夕方のような薄暗さを見せ始める。とはいえ、完全な金環日食の状態でも直視するには眩しすぎる明るさだ。いかに太陽の光というものが強いのかと変に感心する。当の金環日食そのものの映像はテレビの画像で見るのが一番クリヤーなのだが、それにもまして面白いのは庭の木々からの木洩れ日だった。段ボールに鉛筆で穴をあけて太陽にかざすとピンホールカメラの原理でさかさまの太陽の像が映し出される。それと同じ原理で木漏れ日の斑点模様が一斉に無数の日食の形に変化する。これは一種幻想的ともいえる現象だった。

興奮気味にじいちゃんと一緒になって日食観察をする息子、あまり訳が分かってない様子の娘…。朝早くからの家族のイベントとして、登校時間を遅らせた学校のやり方は少なくとも我が家にとっては正解だったようだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください