今日、必要があってフランスの友人Kay君に電話した。電話に出たのはどうも彼の声じゃない。「Kay?」と聞くと「Non.」という。もうちょっと年上の声。もしかして…と思いこちらから聞く前に「Kayの父です。」と名乗ってくれた。思わずうれしくなり、「やー、こんにちは。日本の絵描きの小尾です!」…とこのくらいまではフランス語が出る。あとはもうグダグダだが、ほぼ1年ぶりの声に懐かしさがよみがえった。どうやら彼は外出中で夜10時過ぎに帰るらしい。こちらの時間は何時かというので夜9時だというと「、そりゃあ大変だ、じゃあ、明日の朝7時頃にかけてくれればいい。Kayには電話があったと言っておくよ。ところでお子さんたちは元気かい?」「ええ元気でやってます。」「じゃあ、奥さんにもよろしく。」…フランス語に交じってところどころ英単語も出てきながらも、そんな会話がなんとなく成立するところはやっぱり1年むこうに行ってた成果かな?それよりは、とにかく言葉が通じないとわかっていても電話してみようかなと思えるところが一番の成果かもしれない。
ところで今日久々にフランス人と話していて分かったことだが、自分の中の外国語スイッチが1年たって再び韓国語に戻っていた。フランスに着いて2ー3か月のころのブログには、それがフランス語に変わったことを書いていた。
(…と言っても別にしゃべれるようになってきたというわけではない。)それまでは自分の中の外国語スイッチは韓国語だった。だから日本にいるときから外国人に話しかけるとそれがアメリカ人であろうとなんであろう”yes”じゃなくて”イェー”(韓国語の「はい」の意味)のように反射的に韓国語が出てきてしまって困っていたのだが、ある時期を境に韓国人に対しても”イェー”じゃなくてフランス語の”Oui!”しか出てこなくなってしまった。そして今日、フランス人に対して”イェー””イェー”を連発している自分がいる。そんなもんだね。フランス語は、韓国人を妻に持つ英語の苦手な私にはやっぱ難しすぎます。