17日から大阪の画廊大千で始まる「ポン・デザール」展
http://www.osamu-obi.com/exhibition/
の作品。残るところ10日だが、やっと下層描きにめどがついたところ。これからグレーズを重ねて色に入っていく。その間その他いろいろなことが入ってなかなか作品が思うように進まなかった。これから1週間ちょっとは、何とか集中して描ける環境にしていきたい。下層描きの部分画像をいくつか。Processのところ http://www.osamu-obi.com/process.html で載せてある画像と比べるとかなりインプリマトゥーラの褐色を透けて見させているのがわかるかと思う。地色の利用の仕方が渡仏前と渡仏後でははっきりと違ってきている。使用する色も単なるグレーではなく、ある程度褐色を入れながら色味を出している。全体的にはモノトーンの段階と言えるが、透けて見える褐色と不透明にのせた色の効果でこの段階からある程度の色幅は出ている。
最近はそんなわけでまたちょっと睡眠不足気味。そんな中、昨日は娘の幼稚園の運動会。4時間くらいしか寝てないヘロヘロの状態のまま1日、グランドの中に陣取ったちっちゃなレジャーシートの狭いスペースの中で日差しを浴びながら観戦。結構こたえます。親たちのクラス対抗綱引きでは2回勝ち抜いて優勝。しかし親子競技では反対にびりっけつ。娘のかけっこの結果は8人中の3位とまずまずの健闘。しかし本人は「去年と変わらなくていやなの。」…と悔しそうだった。思ったより負けず嫌いのようだ。
もう一つのお知らせ。20日の午後3時から4時半、ホキ美術館でのギャラリートークをやる予定。前回は去年の12月、ホキ美術館の1周年記念の特別企画で野田弘志さんとの対談だった。http://www.osamu-obi.com/blog/2011/12/2-3.html
一人でやるトークショーは今回が初。感じがつかめないのでどんなことになるかまだ自分でもよくわからない。一応1年間パリでいろいろ見てきたことを中心に、油彩の技法のことをしゃべってみようかと思う。向こうにいる間、美術館で結構いろいろな作品の写真を撮ってきた。それも普通の全体写真ではなく思い切り部分をクローズアップしたものやわざと斜めから絵具の凹凸がわかるように撮った写真など…。それらを見ると、それぞれの時代の技法の違いが見えてくるようで面白い。それに加え、今回やってきた摸写の話などを交えて自分自身の技法の変化など話せたらと思っているが、一般のお客さんにも判るようにしようと思うと、あまりマニアックにならない程度にしなければとも思う。適当にむこうの生活のエピソードなど入れながら堅い話にならないように話そうとは思うが、はたして時間的にどこまでしゃべれるのか、正直やってみないとわからない。
もし興味がある方はこちらまで。
http://www.hoki-museum.jp/event/index.html#event20121020
参加料金:2000円(入館料+ショップ・カフェ5%引き券)だそうです。
…言っときますが私は話はそれほどうまくはありません。つまらなくても怒らないでください。”あたたかい目で見てくださる方”を募集いたします。はい。