以前、韓国人である妻が言った言葉。「野菜が食べたいから今日は焼き肉にしようか。」初めはいったい何のことやら訳が分からなかった。「焼肉って肉でしょう。なんで野菜食べたくて焼肉になるわけ???」今ではその理由がちょっとわかる。
韓国で焼き肉屋に行くともちろん肉が山ほど出てくるのだが、日本の焼肉屋と違い、肉だけ出てくるのではない。さまざまな種類のキムチ、サンチュ、エゴマの葉っぱ…、負けないくらい多くの野菜が出てくる。しかもそれらはおかわり自由、つまりサービス品なのだ。
そして基本的な食べ方は、サンチュやエゴマの葉に肉やネギ、スライスしたにんにく、キムチやごはんなど、なんでも包んでコチュジャンをつけて食べる。結局焼肉を食べながら山ほど野菜をとることになる。家庭で焼き肉を食べる場合、肉の量を焼肉屋並みにしなければかえって野菜の方をを多くとるようにもなり、そこから出た言葉が冒頭の妻のせりふというわけだ。
そんな感じの今日の昼ごはん。エゴマの葉は香りがよく、これを食べると韓国を感じることができるのだが、日本じゃあまり売ってない。売っていたとしても高いので、庭に種をまいて自家製のエゴマの葉を収穫する。これならたっぷり食べられる。少々虫に食われていても売り物じゃないから構わない。コチュジャンをつけて食べるのもいいが、個人的には塩にごま油をかけたものをつけて食べるのが結構好きだ。
いかがでしょう。これなら家庭でも気軽に韓国気分を味わうことができるんじゃないでしょうか。なんだか料理番組みたいになっちゃった。