明日から大阪の画廊大千で開かれるグループ展「ポン・デザール展」。今回S15号のオイルスケッチを出品している。帰国後始めたオイルスケッチ、当初はまだ恐る恐る小さな作品で試している感じだったが、今年は10号以上の作品を何枚か描いている。少しずつ感じがつかめはじめ、時間をかけて描く作品との違いがある程度はっきりと出せるようになってきている。かたい筆、柔らかい筆、刷毛や面相、時には筆の柄、筆圧や筆の速度の強弱、厚塗りと薄塗りの対比、使える手はすべて使い、感覚的、運動的な瞬発力で描き上げるタイプの作品。極力説明的描写に陥らないように描いている。時間をかけてじっくり描く作品とは脳の違った部分を使っている感覚だ。説明しないとは言ってもただ荒らして描いたのでは意味がない。あくまでも形態を把握するという意味では同じ厳しさが求められるので、一筆に対する緊張感はむしろ高くなる。
いくつか部分画像をのせる。たぶん知らずに見る人は、写真によってはただ筆がくねっているだけの絵に見えるかもしれないが、描いている本人にはむしろそっちの方が気に入っていたりする。たぶん描く人の中にはその感じがわかってくれる人もいるかもしれない。その辺は描き手でないとわからない部分があるんだろうなあ…たぶん。
なお展覧会は明日からだが、実は今日の朝まで描いていて、午前中に慌てて作品を送ったような状態でして…。もしかしたら明日のオープン時にはまだ画廊に到着していない可能性も…。明日中には必ず到着しますのでどうかお許しください。
ああ…、最近は謝ることばかり…。いつになったらこの綱渡りのような生活から脱出できるだろう…。まだ当分は続きます…。
展覧会情報はこちらまで。
2013-11-05
I really would like to go 🙂 but too far 🙁