正直に言ってしまうと展覧会のことで一番の関心は締切日…とにかくいつまで描けるのか、いつまでに持っていかなければならないか…。なのでいったん作品を出品してしまうとすっかり安心してしまって、恥ずかしいことだが、作品タイトルが決まっていないとか、展覧会がいつから始まっていつまでやっているのか、聞かれるとまったくわかっていないということは日常茶飯事…。今回もそんな感じで慌てて調べ直したりしている。
今回はS8号のオイルスケッチ。今日、並木木工さんが額縁を持ってきてセットしてくれた。まだちゃんとした画像は撮っていないので今日ところは主
に部分をのせておく。今回の絵は、帰国後から使い始めたメディウムの特性が比較的わかりやすく出ていると言えるかもしれない。厚みのある可塑性を伴ったグレーズ。主に頭髪の部分にそれがはっきり出ている。なにも無理して作っているわけではなく、描きやすいように描くと自然にこんなテクスチャーが生じる。17世紀オランダ絵画に見られる暗部の表現にはこれに近い雰囲気があると私自身は感じている。
よろしければご覧ください。
…来週水曜、12月4日から始まる白日会会員選抜展、日本橋三越でございます。ちなみに私が会場にいるのは初日の夕方と6日(金)の午後2時以降となります。