「存在の美学」ー第3回伊達市噴火湾文化研究所同人展ー

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書くのがすっかり遅れてしまった。日本橋高島屋ですでに水曜日から始まっている展覧会、「存在の美学」ー第3回伊達市噴火湾文化研究所同人展ー。なんで書くのが遅れたかといえば、絵が間に合わなくてバタバタしていたため。もちろん展覧会の期日は半年以上前…たぶん1年くらい前からわかっていたのだが…。今回”予定外”にも画集の出版が重なり、まったく予想のできない色んなことが起こったためと言っても、やっぱり言い訳にしか聞こえませんか?…。

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出品作品は1年前の白日展に未完成のまま出品した100号を完成させたものと、年になって描き始めた静物画。静物画は何年ぶりか、久しぶりに描いた。去年の12月、庭で焚火をしていた時に、立ち枯れになった木の虫食いだらけのぼろぼろの幹を火にくべながら、「ちょっと待てよ?これ綺麗だな…。」と思った瞬間からフツフツとやる気が出てきたのがそもそもの始まり。その時周辺にあった燃えカスやら庭の柚子の実、など、かき集めて組んだモチーフを描いた。

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図録のための作品撮影には完成できず、結局展覧会の飾りつけの日、ぎりぎりまで描いて持っていくこととなった。飾り付け作業は5時から。3時まで描き、梱包する間もないので30号の作品を額縁もないむき出しのまま電車に乗って日本橋まで運んだ。たぶんそれが一番手っ取り早く安全に運ぶ方法。…たぶん…切羽詰った場合には。

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水曜のオープニングの日には出品者たちによるギャラリートークがあったのだが、ちょっとしたハプニングとしてたまたまそこに居合わせた青木敏郎、諏訪敦の両氏が野田弘志さんの一声で飛び入り参加。出品者たちを思い切りやりこめるという”見せ場”を作ってくれた。

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会場では今回たまたま野田さんと私の画集の出版が重なり、会場にて一般書店に先がけた先行販売が行われている。今日聞いたところによると、2日目にして当初用意しておいた私の画集、40冊が完売というありがたい報告があった。おそらく明日にはまた何冊か補充されるかと思う。よろしければご覧ください。なお、一般書店での販売開始は429日から30日あたりだそうでございます。前回のブログでも書いたが、アマゾンではすでに予約可能です。

  • 小尾修画集 痕跡 [大型本]
     芸術新聞社
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