我が家の庭に咲くモッコウバラもそろそろ今年の見頃が過ぎてしまった。毎年庭に美しく咲いてくれるモッコウバラ。埼玉県に引っ越して来たときに真っ先に庭に植えることにした植物がこの花だった。
時はさかのぼるがもう10年以上前、まだ横浜に住んでいたころのこと。結婚した時、知り合いが鉢植えのモッコウバラをプレゼントしてくれた。それまで一人、安いアパート暮らしで庭など縁のない生活だった私は、当時まだほとんど植物に興味も知識もなく、モッコウバラなどという名前すら知らなかった。結婚して小さいながら一角にちょっとした庭のある家に引っ越したこともあり、せっかくだからとその鉢植えを庭におろすことにした。坂道だらけの横浜の、南に面した斜面に位置する小さな庭。日当たりがよかったからか、植えるとすぐにぐんぐん伸び出し、数年後にはフェンスいっぱいに花を咲かせるようになった。我が家のちょっとしたシンボルみたいな存在。春にな
るとめいいっぱい黄色く小さな花を咲かせるのが楽しみだ
った。そんな中から2枚の作品が生まれた。一枚は、当時飼い始めた文鳥の雛と一緒にインク瓶に挿したモッコウバラの花を描いた「春」、そしてもう一枚は、まさに庭に咲くモッコウバラを背景に描いた「木香バラ咲く頃」。そんな我が家のちょっとした”歴史”を持
つ作品、「木香バラ咲く頃」が、今、世田谷の長谷川町子美術館のコレクション展、「絵画に見る技法」に出品されています。
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