いつもながらお知らせが展覧会が始まってからになってしまうのはどうかと思いながらも結局今回もそのようなことになっております。
すでに前回のブログで展覧会の締め切りで追い込まれているということは書いたのだが、そのうちの一つ、茅場町のGallery Suchiでのグループ展、「重力」が先週末(9月26日)より始まっています。出品作は50号の油彩が1点、3号の小品…これは油彩ではなく説明が難しいので一言にまとめるとミクストメディアの作品。もう少し細かくいえば、油彩用にあらかじめ用意してあったパネルの白亜地の上にごく薄い麻紙を膠で貼り、その上に鉛筆、色鉛筆、水彩、膠に溶いた白亜、などを併用して描いたもの。油彩のほうでは物質感の強い重厚な表現を目指すのに対し、こちらの方はもう少しカリッとしたある種の「軽さ」を求めて描いている。とはいえ、展覧会のタイトル、「重力」にあるとおり、決して吹けば飛ぶような軽さを求めているわけではない。この素材ならではの物質美は追及しているつもりなのだが、さて、観る人の目にはどう映るのだろう。そのほか出品作家は油彩画家に限らず彫刻、陶芸にまで広がる、ジャンルを超えて共通するずっしりとした作品の手応えを求める作家たちと自負している。このうち
陶芸の濱中史朗さんは私自身が萩で出会い、ぜひにと加わってもらった作家。我が家には彼の作った器が今も食卓を飾っている。http://www.osamu-obi.com/blog/2011/12/2-4.html今回は器に加えて頭蓋骨のオブジェが展示されている。なかなかのものです。
それにしてもこの展覧会、去年は”未完成度”の高さ抜群の、完全制作途中作品を出品してしまったという経緯があり、http://www.osamu-obi.com/blog/2013/10/post-249.html今年は何とかそんな事態は避けたいと思いながら、結局最後の最後まであがきにあがく羽目となってしまった。いざとなったら小品の方は会期途中からの出品にすればいいかとまで諦めかけたほど。でも最後まで気持ちが折れずに踏ん張れたおかげで何とか完成までこぎつけることができて、今は心底ほっとしている。
…なんてほっと一息なんかついてる間に来月の大阪大千の締め切りが忍び寄ってくる。気を引き締めて次に当たります。
展覧会は10月18日まで。詳しくはこちらをご覧ください。
2014-09-29
ご無沙汰しています。
掲載のどちらの作品も魅力的です。
油絵の作品は特に挑戦的というか感じるものがあります。
いい絵だと思います。
濱中史朗さんのお父様の月村さんの作品が好きで
作品集と盛り鉢を1点、大分前に購入して持っています。
小尾さんから濱中さんの名前が出たのが不思議な感じがして
投稿しました。
これからも陰ながら応援しています。
新保
2017-10-14
素晴らしいデッサン力と沈鬱でエロテイックな世界観は独特です。
時間を見つけて拝見したいと思います。よろしくお願い致します。
神田みき 武蔵野美術大学空間演出デザイン科専攻卒 くりくり美術教室講師 http://www.kurikuriart.com
2017-10-15
ありがとうございます。是非ご覧下さい。