20日発売の「美術の窓」。巻頭特集「絵で出会う美しい女性たち」の冒頭で島村信之、小尾修の対談が掲載されている。これは昨年ホキ美術館で行われた対談を誌面に再編集したもの。対談といってもこれはホキ美術館で観客を前にそれぞれのこれまで描いてきた作品の画像を交互に映しながらお互いの作品について話すという形で行われたもの。一つのテーマについての討論形式とはちょっと異なる。たぶんこの対談が面白いと思ってのせてもらうことになったのは、島村君と私が同い年で同じ武蔵美出身であること、非常に共通点が多い中でそれぞれがその時その時描いてきた一見同じようなテーマの作品を比較しながら、作品の方向性の違いがどの辺に現れてくるのかがよく見えてくるものだったからかと思う。確かにその時代ごとに比較しながら観ていくと自分たちもお互いがどう変わっていったのかがよくわかって面白かったから。
対談をそのまま載せると言ってもまったく話し言葉をそのままを載せた
ら中身の薄まったまとまりのないものになってしまう。当然文章化するうえでお互いにかなり手を加えているので、当日実際に聞きに来た方もどこが違うか楽しんでいただけるかと思う。よろしければご覧ください。