3年前、我が家の庭の片隅に作った小さな池。
http://www.osamu-obi.com/blog/2012/04/post-175.html
数か月前あたりからどこか穴が開いたようで水漏れが激しく、たまに水を一杯に張っても数時間で半分ほどに減ってしまうようになってしまっていた。何とかしなくてはと思っていたのだが、絵が忙しいのと、蚊がすごいのでとても作業できる状態ではなかった。
蚊のほうは十一月ごろにならないといなくはならないのだが、絵のほうは次の準備のため、下地作業の合間に若干の時間が生まれたので、ここぞとばかり池の補修に取り掛かることにした。ちょうど庭の別の一角にはご近所の庭師の方からいただいた庭石やら砂利がいっぱい積み上げられている。はたから見るとゴミ捨て場みたいに見えるか
もしれないが、私にとっては宝の山。よし。この際単なる修繕以上のリニューアルに挑むとしようじゃないか。…ということで、今回は仕事の合間を縫って3日がかりで取り組むこととなった。
1日目はとりあえず池の魚たちを別の瓶に引っ越しさせ、水をきれいに抜き、周りの石を取り除けて最初に敷いた防水シートが見えるようにし、できるだけきれいに雑巾でふき取ってごみや土を取り去った。意外にこれが思った以上に骨が折れる作業。長年にわたって流れ込んだ土や砂利は相当な量で、金魚やメダカをすくい取ろうとするだけであっという間に水は濁り、どこに何が隠れているかもわからない状態。結局は細かい金網の上にバケツに汲んだ池の水をぶちまけ、引っかかったメダカを確認するしかなかった。
水を出した後に残った大量の土砂を洗って砂利についた土を落とす。そのあとに池の縁取りに使っている重い庭石をどけ、ホースの水で全体を洗う。最後に雑巾で丁寧に残った土をふき取った。
翌日防水シートを細かく確認すると数か所に破れた穴が見つかった。そのまま上から新しい防水シートをかぶせるつもりだったが、今度のシートにまた再び穴が開けば数年後には同じ状態になってしまうことを考えて、この古いシートも補強することにした。風呂場や台所に使うシーリング材がホームセンターで大量に安く買えたのでこれを使って穴を埋め、ついでに全面に塗って補強しちゃおうという考え。日曜の午後、暇を持て余した娘が手伝いたい!手伝いたい!とせがむので、一緒に作業することにした。2年生の子供に何ができるかとちょっとめんどくさく思っていたのだが、意外や意外、こちらのやることを見てすぐにやるべきことを理解し、先回りして立派に作業をサポートしてくれた。硬い刷毛でシーリング材を
伸ばすのは子供の力ではちょっと無理だとわかり、私が刷毛塗りする間に、娘は使い終わった容器を器具から外し、次の容器を装着し、シールを外して私に渡す。私がカッターで先端を切って再び娘に渡すと、娘はうんうんうなりながらシーリング材をもりもりひねり出す。「うわぁ、ウンコみたいだね。」と私が言えば、全身の力を込めながら、「ほんとのウンコが出ちゃいそう!」と返す。なかなか息の合ったコンビだな。
3日目。新しいシートをかぶせ、余分な部分をカッターで切る。ピッタリ隙間なく敷き、縁の部分のシートが隠れるように再び庭石をのせ小石や砂利で自然に仕上げる。
再び水を張って仕上がった池。なかなかいい感じです。
1日置いて、今日娘と再び池に魚たちを戻してやった。水面に写る空と木のシルエットが美しい。たまにはこんな風に体を動かさなきゃな。ずっとアトリエにこもりっきりじゃ新しい発想も尽きちゃうというものだ。