寝耳に水というか寝耳に雪というべきか、とにかく全く予想もしていなかった初雪。
夜中の4時ころに「ゴソッ」という妙な物音で目が覚めた。泥棒か???屋根の上からなのか、2階のアトリエからなのか、何かが落るような、または歩いているような音。雨の音にしちゃあ鈍いし木の枝が落ちてきたにしちゃあ頻繁すぎる。…でも泥棒にしちゃあ音があっちこっちで突発的に鳴るからどうも違いそうだ…。と、頭の中で推理がくるくる回り始めた時、突然部屋のドアが開いた。「ゲッ!まさか?」と思いきや、入ってきたのは娘だった。「ベッドから落っこちちゃった…。頭を打っていたいの。」…な、なんと人騒がせな。その後、トイレに行った妻が窓の外を見て発見した。なぜか韓国語で私に言う。「すごい雪!」思わず「なに?雪?」と、日本語で返してしまったからさあ大変。娘の目がぴかっと輝きだしてしまった。「え?雪が降ってるの?たくさん積もってる?もう起きたい!!」起きそうになる娘を6時
まで寝床に押さえつける。でも自分の頭の中でももう眠るどころじゃなくなってきていた。「やばいぞ。今日はモデルさんが来ることになってるのに…。電車が止まっちゃったらどうしよう。それより前に駅まで車が出せるんだろうか…。
朝、雨戸をあけると目の前には20センチ以上に見事に積もった雪。いまだに勢いよく降り積もっている。いつもは「いい加減に起きなさい!」と起こして回らなければならないはずの子供たちは張り切って目を覚まし、今すぐにも外へ出そうになっている。本当は私も雪が降ればうずうずして「こりゃ、かまくら作りだな!」なんて考えたりするのだが、http://www.osamu-obi.com/blog/2014/02/post-261.html 予報では午後には雨になっちゃうらしいと知り、どうせかまくら作ったってあっという間に崩れるなと思うと、そんなことより今日はどうなっちゃうんだの不安のほうが先立ってしまう。妻は妻で体調を崩している真っ最中。とっても雪を楽しんでる余裕もない。
両親の低いテンションとは正反対に子供たちは絶好調。かき氷を食べるんだとか何とか言って器に雪を入れて冷蔵庫から出してきたシロップをかけて大満足。食事が終わった時にはすでに外で雪だるまなんか作り始める始末。
我が家は道から奥まったところにあるため、雪が積もった時にはまず表の車道に出るまでが問題になる。すでに20センチくらい積もっているが、まずは車道までの道を作っておかなくてはいけない。車で何度か
行き来して轍だけでもつけておかなければということで近所のゴミ捨て場まで車でゴミ出しに行くことに。ところが家の前の道で完全にスリップして前にも後にも進めなくなってしまった。これはやばいぞ。慌てて家に戻り、息子も呼んで雪かき用のスコップでタイヤの下の雪かきを始める。近所の人たちまで巻き込んで除雪作業をする羽目になってしまった。朝からの大騒動。ご近所の皆さん。大変ご迷惑をおかけしました。
その後、雪は雨に変わり、何とか車も出せるようになった。電車も遅れは出たものの、何とか動いてくれたようで、予定を少し遅れて無事モデルさんも迎えることができた。これで一安心。夕方モデルさんが帰るころには青空になっていた。庭を見ると息子が友達を連れてきてかまくら作りをしている。でもすでに我が家の”かまくらマ
スター”の私から見れば全くのへっぴり腰。これじゃあ、1週間かかってもできあがりゃしませんぜ!でもいいさ。今回私はノータッチを決め込んでいる。失敗から学べばいいのだよ。
暗くまで外で雪遊びを満喫した子供たち。凍りそうな手足をごくごくぬるいぬるま
湯につけて温めると今度はかゆくてかゆくてたまらないと大騒ぎ。さすがに疲れたのだろう。昨夜は宿題も終えられぬまま、鉛筆片手に眠りこけてしまった。