たぶん発行されたのは去年末なんだと思うが、スペインのGaleria Artlibreから出版されたリアリズム絵画の本、”Arte y Libertad ?”に、今回私の作品が4ページにわたり掲載された。http://www.artelibre-store.com/libros-arte-y-libertad/
この本はスペインを中心に、世界各国のリアリズム絵画を各作家の作品を約300ページにわたって紹介したもの。すでに私のFacebook上の友人になっていた海外の画家たち数人の作品も掲載されている。
このArtelibreという出版社が現地スペインでどのような位置を占める出版社であるのか、正直言って私はよく知らない。わかっているのはバルセロナにある主に現代の写実絵画を扱う美術館、MEAM(European Museum of Modern Art)http://www.meam.es/principal.html と関係があり、いくつかの展覧会の企画を行っていることくらいだ。
今回Facebookを通じて直接掲載の打診を受け、ありがたく掲載してもらうこととなったという次第。普段日本の写実のくくりの中でしか発表の機会がなかった私にとってはいい経験となった。同じ写実絵画とはいえ、やはり日本とヨーロッパをはじめとする西洋の作家とではやはり作品の傾向も描き方もかなり違う。そんな中で私の作品があちらの絵描きや鑑賞者たちの目にどのように映るのか、全く想像もつかないが、
興味あるところ。この本に載っている絵描きたちが世界の写実絵画の全てとは全く思わないし、他にも優れた作家たちがまだまだいることはよくわかっている。しかしそれでも少なくとも「写実をやらせれば、手先が器用な日本人の
右に出るものはない。」などというのが幻想にすぎないことくらいはよくわかる。そろそろ日本の写実絵画も世界の風にさらされて足腰を鍛えなければならない時期に来ているのではないかと正直感じる。それでこそ逆に日本人だからできる写実の可能性も見えてくるのではないだ
ろうか。ちゃんと世界で戦えるだけの作品を作れるように、エンジンかけなおしてこれから頑張ろうっと!
とにかくこんな機会を与えてくれたArtelibreに感謝。Gracias Artlibre!