このブログもだいぶ間が空いてしまった。制作が忙しすぎて書く間がなかなかなかった。
そんな原因のうちの一つ、展覧会のお知らせ。いつもぎりぎりまで絵を描いていて、お知らせは展覧会が始まってから・・・なんてことが多いのだが、今回もそれでございます。今日から茅場町のギャラリー須知で始まる展覧会、「永久翳」。これは昨年まで5年間にわたって続いてきたグループ展、「重力」を引き継いだ展覧会。今回からメンバーも組み替えながら、新しく数年間続く予定。展覧会名は前回同様オーナーの須知さんが頭をひねってつけてくれた。表面づらだけを整えた口当たりのいい作品ではなく、腹の底にずんとくるような手応えを感じる、存在感のある作品を目指した展覧会にしたいという思いから「重力」という展覧会名が生まれたのに続き、深い陰影を追うことでものの存在感を浮かび上がらせる作家達の集まりとして、今回の展覧会名が生まれた。新しく、本木ひかり、井原信次など、若い作家達も入って意欲的な作品を出品してくれている。昨日夕方、電車で作品を持って搬入に行ったのだが、すでに画廊に並べられた作品達を見て、つくづく須知さんと語った。「・・・これだけ売れなさそうな展覧会、なかなかないよなあ・・・。」自画像、ゴミだらけの自宅、血まみれ・・・、などなど、言葉にすれば見る気も失せそうな作品ばかり。少なくとも一家団欒のリビングに飾ってもらえそうな感じのしない作品ばかりがそろっている。絵描きの側に「買ってもらえるかな・・・?」なんて気持ちがみじんもないのがはっきりわかる。でもそれ以上に「これが描きたかったんだろうな・・・」という思いが切実に迫ってくる。描き手にとっては理想的な展覧会とも言える。これって大事なことだ。・・・これをやらせてくれる須知さんに感謝しなけりゃな。
なんだか展覧会を宣伝してるのか妨害してるのか、わからない感じになってしまったが、そんな“ステキな”展覧会、是非ご覧下さい。ちなみに私の作品は「こっちを直視している人物画は怖い」・・・という方でなければ(・・・意外にそう言う方もいらっしゃるようなので・・・)、そんな恐ろしげな作品ではありませんのであしからず。制作過程など、いくつか載せておくとしましょうか。
展覧会の詳細についてはこちら。Gallery Suchi – Exhibition
2017-10-14
展覧会の期間はいつからでしょうか?
2017-10-14
昨日から始まっています。10月28日までですので宜しかったらご覧ください。詳しくはブログの終わりにギャラリースチのホームページのリンクが貼ってあるのでそちらの方をご覧ください。